インストラクターは確定申告が必要?

ジムのインストラクターさんの税金は?

年をとってくると、自然と体重が増えていきます。また、ひとりで仕事をしているとストレスがたまりまくり。その点、スポーツジムは体形維持とストレス解消の両方ができて最高。インストラクターさん達とも仲良くなったのですが、ふと職業柄、税金に興味あるのかな。と思って聞いてみました。

インストラクターさんの雇用形態は?

スポーツジムとは、設備の管理や事務処理についての雇用契約と個別のレッスンについてはレッスン料を受け取っていました。この時点で、インストラクターさんには2種類の所得が発生しています。
事務処理などについての雇用契約・・・給与所得
個別のレッスン・・・事業所得又は雑所得
組み合わせとしては、給与所得+事業所得or給与所得+雑所得となります。両方とも原則確定申告が必要ですが、給与所得+雑所得の場合には、レッスン料△経費が20万円以下の場合には確定申告しなくてもよい制度があります。

給与所得(パートなど)部分の税金は?

給与所得部分については、勤務するスポーツジムで所得税を計算して、毎月の給料から天引きされています。そして、年末には年間の税金を清算して、源泉徴収票がインストラクターさんに渡されます。通常の会社員なら、これで税金の問題は終了なのですが。。

事業所得or雑所得(レッスン料など)部分の税金は?

レッスン料については、支払の際10%の源泉所得税(+復興特別税で10.21%)が天引きされて支払われますが、その源泉所得税は税金の前払い。正しい税金を計算するために確定申告書を提出する必要があります。その際には、事業所得or雑所得を前もって計算する必要があります。

事業所得or雑所得の計算

事業所得or雑所得を計算する場合には、収入金額と経費を把握しなければいけません。収入金額はスポーツジムから支払調書が送られてくるので、把握しやすいです。問題は経費。なにが経費でなにが経費でないかなど迷うところです。。

インストラクターの経費

インストラクターとしてレッスンをするための経費として、次のようなものが考えられます。

項目 内容
音楽CD レッスンで使用するCD代など
レッスン用ウエア スイミングウエアやエアロ用のウエアなどレッスンで使用するもの
車のガソリン代 レッスン場までの交通費、研修所などまでのガソリン代
コンタクトレンズ代 レッスンで眼鏡を使用できない場合のコンタクトレンズ代など
営業目的とした飲食代 営業先の忘年会などの参加費
レッスン用シューズ レッスンで使用するシューズ
トレーニングの費用 ジムの利用料やベンチプレス購入費など
プロテインやサプリメント 健康維持・ボディービル用のプロテインなど
加入団体の年会費 日本ヨガインストラクター協会の会費など
レッスン用化粧品 レッスンで使用する専用化粧品代
各種研修費 スポーツトレーナー研修費、コーチング研修費など
電車代などの交通費 レッスン場、研修所などまでの交通費
各種資格取得費 水泳指導者資格、ヨガインストラクター、チア指導員資格など

経費となるものの一例です。なお、一般の生活でも使っているものについては、レッスンでの使用割合を使って経費を算定します。実際の使用状況によって見解がわかれますのでご注意ください。

領収書をとっておけばいいの?

白色申告でも平成26年1月から記帳と帳簿書類の保存が必要となりました。したがって、領収書を取っておくだけではなく、その領収書に基づいて帳簿をつけることが必要です。また、その帳簿は7年間保存しなければいけません。これによって、白色申告と青色申告の作成労力差が縮小されました。

白色申告と青色申告のメリット

確定申告の際には、白色申告をする方法と青色申告でする方法の2種類があります。白色申告と青色申告の違いは、青色申告だとさまざまな税金上のメリットがあることです。

内容 青色申告 白色申告
青色申告特別控除 所得金額の計算をする際、10万円から最高65万円を差し引くことができます。 なし
優遇措置 30万円未満の少額減価償却資産の特例(30万円まで一括に必要経費に算入できる)など なし
純損失の繰越控除 翌年3年間は損失を繰越して利益と相殺することが可能です。 制限あり。
(被災事業用資産の損失はOKなど)
純損失の繰戻還付 赤字を前年の所得に繰戻して、税金の還付が可能です。 なし
専従者給与 事前届出書に記載の範囲内なら原則全額必要経費が可能。 控除額は専従者1人につき最高50万円が限度(配偶者は86万円)

フリーランスのインストラクター収入が増えてきた場合には、青色申告特別控除は特に魅力的です。追加で10万から65万円までの控除が可能になるのですから。。

10万円と65万円控除額の帳簿作成レベル

青色申告でもその帳簿の備え付けのレベルによって、控除額が10万円になるか65万円になるかわかれます。白色申告とも比較してみました。

青色申告 白色申告
記帳方式 控除 決算書 記帳 控除 決算書
複式簿記 65万円 青色申告決算書
(一般用)
簡易簿記 控除なし 収支内訳書
簡易簿記 発生主義 10万円
現金主義 青色申告決算書
(現金主義用)

65万円の特別控除には会計ソフトを活用!

65万円の特別控除を受けようと考えている場合には、会計ソフトを活用すれば手間が大幅に減ります。というか、手書きで65万円の特別控除を取ろうと考えてるのでしたら、一定の簿記の知識と根気が必要になります。できる限り会計ソフトを活用しましょう。

青色申告の適用を受けるには

青色申告をしようとする年の3月15日まで(その年の1月16日以後、新たに事業を開始した場合には、その事業開始の日から2月以内)に税務署に青色申告の承認申請書を提出する必要があります。もちろん帳簿の備え付け要件をクリアしなければいけません。要は、帳簿を作成できれば税金が安くなるのですが、簿記が良くわからない。。という方が大半なのも事実です。

無料の記帳指導を利用しましょう!

税務署では、無料の記帳指導を税理士に委託しています。税務署で無料の記帳指導を申し込むと、富山の場合はなんと年4回自宅に税理士がやってきて帳簿のつけ方及び確定申告の仕方を教えてくれます。私もこの制度の派遣税理士として納税者の方に、会計ソフトと国税庁ホームぺージを使った確定申告の方法をレクチャーしています。帳簿のつけ方がいまいち良くわからないという方は、この記帳指導をご利用してみてはいかがでしょうか。

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