ボランティア団体って税金かかる?

ボランティア団体はどんな組織?

人の役に立ちたいと一人でボランティアをしていたら、賛同してくれる人が一人・二人増えて、気が付けば結構な人達がかかわって。。使命ある活動に自然と人は集まり、大きな流れになっていくのは当然のこと。しかし、人やお金が動く以上、経理や税金のことなど悩むことも多くなります。そもそもボランティア団体はどのような組織に該当するのでしょうか?

任意団体としてのボランティア団体

ボランティア個人が集まり一定の組織にはなっているけど、法人とまではいかない団体の場合。そのような同じ目的をもつ人々でつくる法人格をもたない団体は、任意団体に該当します。任意団体は特に届出せずに設立できますが、一方で任意団体名では通帳は作れず個人のものでしかもてません。

任意団体は税金を支払う必要はあるの?

任意団体は、税法では人格のない社団に該当します。人格のない社団で収益事業を営んでいる場合には、原則的に法人税が課税されます。では収益事業とはどのようなものなのでしょうか?

収益事業の範囲

収益事業とは次の業種(付随する業種を含む)で継続して事業場を設けて行われるものをいいます。

収益事業の範囲
1 物品販売業 18 代理業
2 不動産販売業 19 仲立業
3 金銭貸付業 20 問屋業
4 物品貸付業 21 鉱業
5 不動産貸付業 22 土石採取業
6 製造業 23 浴場業
7 通信業 24 理容業
8 運送業 25 美容業
9 倉庫業 26 興行業
10 請負業 27 遊技所業
11 印刷業 28 遊覧所業
12 出版業 29 医療保険業
13 写真業 30 技芸教授に関する業
14 席貸業 31 駐車場業
15 旅館業 32 信用保証業
16 料理店業 33 無体財産権提供業
17 周旋業 34 労働者派遣業

上記の業種を行っていれば、収益事業に該当します。では、ボランティア団体が受ける補助金や寄付金などは収益になるのでしょうか?

ボランティア団体が受ける補助金などは?

❶補助金
人格のない社団等が国や地方公共団体等から受ける補助金等は、原則非課税です。(ただし資産の譲渡又は役務の提供の対価としての実質を有するものを除く。)
例A:固定資産の取得又は改良に充てるために交付を受ける補助金等の額
・・・たとえ当該固定資産が収益事業のためである場合でも、収益事業に係る収入にはしません。
例B:収益事業に係る収入又は経費を補てんするために交付を受ける補助金等の額
・・・収益事業に係る収入とします。
❷会費
前段34種類の収益事業の種類に該当しない会費収入は、収益事業にはなりません。
❸寄付金(贈与)
人格のない社団に財産の贈与又は遺贈があった場合には、その人格のない社団を個人とみなして贈与税又は相続税を課すとしています。なお、贈与税の計算については、暦年・贈与者ごとに基礎控除110万円を利用できますので、よほどのことが無い限り贈与税はかからないでしょう。
また、公益を目的とする人格のない社団が寄付金をその公益の用に供する場合には、非課税とされています。

寄付をした人の課税関係

ボランティア団体に寄付をしても、所得税の寄付金控除の適用はありません。税金の手当はないのです。また、土地など現物を寄付した場合には注意が必要です。土地などの現物寄付は人格のない社団に対して時価で譲渡したものとみなされ、寄付者に譲渡所得が課税されることになります。

アルバイト代を支払った時は注意!

ボランティアといえどもアルバイト代を支払うことはあります。ただし、人格のない社団であるならばアルバイト代の支払いの際源泉徴収義務があります。つまり、所得税を天引きして、翌月の10日までに国に納めなければなりません。ただし、扶養控除等申告書の提出をアルバイトから受けていれば、基本的に源泉徴収する金額は無いでしょう。

収益事業に係る経費の算定

収益事業を行っている場合には、収益事業と収益事業以外に共通の経費を按分する必要があります。その際に使用するのが按分割合。次の基準などを参考にして按分して下さい。

費目 按分方法
人件費・福利厚生費 従事割合
車両・建物関連費用 使用割合又は面積割合
暖房費・冷房費等 面積割合又は容積割合
減価償却費 使用割合
その他個別的な基準が適用し難いもの 収入金額の割合

ボランティアもお金がかかわる以上は。。

ボランティアは営利を追求していないため、経理などの管理が疎かになりがち。しかし、長期にわたって実績のあるボランティアを行っていく場合には、管理面を強化するのも大切。透明度も増しますしね。

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